日本海沿岸で大量発生し漁業に深刻な被害をもたらす「エチゼン クラゲ」や、原子力発電プラント・火力発電プラントなどの取水を止 め、プラントの機能低下をもたらす「ミズクラゲ」は、利用価値がなく クラゲ廃棄物として取り扱われてきましたが、理化学研究所・環境 ソフトマテリアル研究ユニットと信和化工株式会社が共同で、これ らのクラゲ中に糖タンパク質「ムチン」、すなわちクラゲ由来ムチン という新物質を発見し、抽出しました。

この研究成果である「新規ムチン型糖タンパク質及びその用途」 (WO/2007/020889)をもとに、2006年度JST大学発ベンチャー創出 推進課題「クラゲ廃棄物から抽出した新規ムチン生産の企業化」に 採択され、新規ムチンの産業利用に向けて応用開発を推進してき ました。

JSTプロジェクトでは、東海大医学部との共同研究を通じてクラゲ 由来ムチンの関節疾患治療用新規製剤(WO/2010/087521)としての可能性も見出して おり、プロジェクト研究期間が終了するにあたり、クラゲ廃棄物から の新規ムチン(糖タンパク質)やクラゲコラーゲン等の医薬品、化 粧品、食品等への有効活用する事業化に向けてベンチャー企業を 創業しました。2年後の本格製品供給を目標にして研究開発を推 進することによって、ムチン及びコラーゲンを主製品とした事業モ デル構築を目指します。



クラゲ廃棄物有用化ビジネス


(参考)
「クラゲ由来ムチンを用いた関節疾患治療用組み合わせ製剤」   WO/2010/087521(出願人:理化学研究所、東海大学)
「新規ムチン型糖タンパク質及びその用途」  WO/2007/020889(出願人:理化学研究所)の、独占的通常実施権(再実施権付)ライセンス契約を理化学研究所及び東海 大学と締結しています。
JSTプレスリリース